母子と恐怖のエレベーターボーイ
息子が7ヶ月になったくらいからようやくベビーカーに乗れるようになった。
そうなると必然的にエレベーターに乗る機会が増える。
世の中にはエレベーターに乗る人、乗らなきゃいけない人が多いんだなと、今更ながらエレベーターの需要を知り、乗った時はゆずりあいと思いやりの精神を発揮したり感じたりする。
さて。
平日の某ショッピングモールにて。
私は息子をベビーカーに乗せ、エレベーターに向かっていた。
丁度扉が開いた状態のエレベーターがあり、それに乗れたら、と思って向かっていた。
私の前を同じエレベーターに向かう杖をついたおじいさんがいて、おじいさんは私たちに気付き、閉まりそうになった扉を体で抑えるようにして待ってくれていた。
私はおじいさんにお礼を言ってエレベーターに入る。
すると、中にはおばあさんと体操服姿の男の子がいた。おじいさんの連れだった。
息子はエレベーターに入るなり、老婆もいるし鏡もあるしニコニコしてたみたいで、おばあさんは息子を見て「あらかわいいわねえ」とニコニコ。
男の子は幼稚園児くらいかな。エレベーターのボタン(低い位置にあるやつ)をガチガチ連打していた。
私はてっきりエレベーターの「ひらく」ボタンを連打してくれていると思った。なので「ありがとう」と言おうとしたら。
男の子は「とじる」のボタンを連打してた。
しかも鬼の形相でこちらを睨んでいる…。
扉が閉まり、ほんの少しの静寂の後…
「おじーちゃんがモタモタしてくるからひとがはいってきちゃったじゃん!!!!!」
男の子は大声で叫んだ。
おもわず私が「ご、ごめ…」と言いかけたところでおじいさんが
「赤ちゃんは歩けない、ベビーカーはエスカレーター使えない。◯君(男の子のこと)は元気だろう?だったらエスカレーターでも階段でもいいんだよ?」
と男の子を諭した。
男の子は正論言われて返す言葉がなくなったのか
「あ゛ーーーーっっ!」
と叫びながらおじいさんの足の甲をガンガン踏みつける!!!!
ちなみにおじいさんもおばあさんもイ◯ンていうより百貨店にいるような上品な雰囲気でおじいさんは白い革靴はいてた…。
おばあさんは息子とニコニココミュニケーション続行中で私は踏みつけられているおじいさんの革靴を見るしかなかった。
おじいさんは、ガンガン足を踏まれながら
「なんで◯君はそんな意地の悪い子になったんだ!」って言ってた。
エレベーターの扉が開く。
目の前はおもちゃ売り場のコーナーで男の子は奇声を発しながら出て行く。
その後をおばあさんが追いかけ、おじいさんは杖をついてゆっくり歩き始めた。
私もその階で降りて別の方向に行ったけど、男の子の奇声はまだ聞こえた。
いやあ…
子供ができてからまだそんなだけど子供を見る機会も接する機会も増えてきて
子供って素直で優しい子が多いんだなと思ってた。
たまに共有スペースのおもちゃを独り占めしちゃうとか、欲しいもの買ってもらえなくて駄々こねてるとか、楽しすぎて手が出ちゃったとか
そんな場面にも出くわすけど、どっちかっていうと本能が優っている感じ。大人になる過程みたいな。
この場面に出くわした時、言い方悪いかもしれないけど、なんだか子供の「悪」の部分だけ見せられた感じ。人の子供に対して初めて「息子はこんな子供になってほしくない!!!」と思ったかもしれない。
なんだかぼーっとしちゃってその後買うもの忘れて帰宅してました。
きっとこの先こんな悪子供エピソードなんて何度も経験するのかもしれないけど…新米母にとっては衝撃的な体験だった。
兼業主婦(休業中)と保活
育児休暇は出産から一年。
息子の一歳の誕生日に復職せねばならない。
息子の誕生月は10月。
保育園に入所するには不利である。
ってか今のご時世、春生まれ以外みんな不利。
11月に出産した同じ職場の後輩は激戦区住まいでもう半ば諦め育児休暇を延長するみたい。
育児環境も良いほうだから優先順位も下になるみたいで4月に賭けるようだ。
私の場合。
核家族で両親の実家も市外、県外であるため優先順位は割と上位のほう。
住んでいるところは激戦…というよりまず根本的に保育園が少ない。子供が少なくなってまだ保育園不足とかいわれていない頃に保育園が激減したらしい。
そんな少ない保育園の中から更に通勤経路的に現実的なところを考えると本当に少ない。
公立だの私立だのこども園だの選べる余裕がない。役所に提出する書類に入りたい保育園の希望を第三まで書くとこがあって、役所の人に「出来るだけ希望は第三以上書いてください」って言われたけど、そんなねーし!第三まで書くのだってしんどいよ!!!!
同じ地区に住む友人のママ友も預けられなくて育休延長…って聞いた。
あー、まじ日本死ね状態になる日も近いのかも…憂鬱。
保育園関係の話は、誰に聞いても明るい話を聞いたことがない。
第8希望まで出したけど待機入り
役所の人に「なぜ4月生まれになるように子供を作らないんだ」と言われて市議巻き込んで喧嘩
親と同居が決まっていたけど保活に不利だから賃貸を延長
と、子を持つ親側の話もあれば
自分の職場がブラックすぎて我が子を預ける保育園が怖くて選べない
という保育士さんの話も聞いた。
で、その中よく聞くのが
「夫が全然保活に積極的じゃなかった」
入れりゃどこでもいいじゃん?みたいな。
そりゃ選べないご時世だけどさ!色々あんじゃん?ヤバい保育園だってあるじゃん?我が子をそういうとこに入れちゃってもいいのかよ?!
そういえば夫も
「保育園不足とか待機児童なんて都会だけの話だと思ってた!」
って息子生まれてから言ってたよ。
住んでる地区の保育園不足の話は妊娠してる時から話してますがな。
主に私が送り迎えする事になるから私の主観で決める事かもしれないけど、一応話はしている。でもちゃんと現実として聞いてるのかな…。あとから「なんでここにしたの?!」とか言われそうで怖い。言われたら外の空気吸いにいくわ…。
する気もないけど、今は直接保育園に相談したり顔を覚えてもらうとか直談判するような積極的な保活はしちゃいけないみたいで、役所もなーんも教えてくれないし、保育園の様子をサラリと観察して希望の順位を決めるという地味な保活中。もうこんなん保活じゃねえ。
ここに入れたい!あー!入らなかった!超悔しい!
ってなりたくないから深くいろんな保育園を知りたいって欲も抑えてモヤモヤしている。
ってか
婚活とか妊活とか終活…そして保活か。
こんなご時世なんかやだー。
穏やかに「生活」したいものです。
息子(8ヶ月)とバイバイ
「バイバイしてくれてるー!かわいいー!」
「バイバイできるんですね!バイバーイ♪」
まだ見たことがありません。息子のバイバイ。
しかしできるようです。
たまたま行き合った知人
スーパーのレジの人
たまたまフードコートで隣だったファミリー
なんかバイバイしてるっぽい。
いつもベビーカーやベビーカートに乗っている時なので息子の背後にいるんですね。
先ほども某イ○ンでレジのマダムに
「あらバイバイできるのねー!バイバーイ!」
って言われていたので
サッと息子を見るともう手を下ろし遠くを見ている。
「え、ほんとにバイバイしてましたか?」
と私が疑うとレジのマダムが
「してましたよ!バイバーイ!」
と息子にまた手を振ってくれたんだけど
息子、微笑むだけ。
夫が仕事に出かける時、いってらっしゃいが出来ればと、いってらっしゃい&バイバイ系の絵本を網羅し練習してるのだが一度も夫の前でもしない。
いつ見れるんだ。息子のバイバイ…
息子(8ヶ月)とボーロ
息子、ボーロ大好き。
口に入れた瞬間
口の中の唾液を全て持っていかれる感覚が乳児にも分かるらしく
すごく複雑な顔をしてから
ニッコリ。
数年前、父が大きな手術をしてその後しばらく流動食でようやくおかゆとか食感のあるものを出された時に立ち会って、デザートがボーロだった。
父、すごく嬉しくて何よりも先にボーロを食べたのだけど、その時の顔を思い出した。
人間皆同じなんだなと思った。
息子(8ヶ月)と恐怖
息子に恐怖という感情が出来た。
押すとプーピーと鳴る豚のおもちゃ
と
ゼンマイで前進する新幹線のおもちゃ
豚にはジワジワ恐怖が襲い
新幹線には瞬発的に恐怖が襲うようだ。
可哀想な事にこの二つのおもちゃは、夫が与えたもの。
豚はお風呂中のおもちゃにしようと買ってきて撃沈。
新幹線は息子がピタゴラ装置に夢中なので動くものが好きなのかとガチャガチャでゲットして撃沈。
しかし、怯える息子は可哀想だが可愛い。
私に助けを求めてくるのだ。たまらなくキュンキュンする。
夫はショックを受けている。頑張れ夫。