ソフトに死んでいる 兼業主婦は 発光体

あえて抵抗せず子育て中。最近は自己満足な絵をかいています。

息子(3ヶ月)と孤独

息子を寝かしつけてその場から離れるのは至難の技だ。

そばにいればずーっと寝るのに離れると数分で起きて泣く。

息子は孤独を嫌い、孤独を察するのが早いのだ。

 

親は知恵をつけ、離れるタイミングや離れる時の体勢が秀逸になってくる。

が、息子も息子なりに知恵をつけてくる。

寝かしつけられてる間に腕を上げて親の体の何処かに置くのだ。

腕を掴まれて寝られ、私も寝るしかなくなることも多い。

授乳中に寝てしまい、しめしめと寝かせる体勢に入ろうと乳首離した瞬間起きたり。

 

 

最終的に最近うっすらと目を開けて寝るようになった。

夫の家系に目を開けて寝る人が多いらしく遺伝なんだと思うが、かなりホラーだからやめてほしい。

 

息子(3ヶ月)とスイマーバ

スイマーバってあるじゃないですか。

赤ちゃんの首につける浮き輪。

 

賛否両論あるらしいが私の周りではやらせたことある率100%

しかもかなりごきげんになるらしい。との事でうちもやらせてみました。

 

ほんとごきげん。

ぷかぷか浮いてる感じが可愛い…

 

でもなんか息子はぷかぷか浮いてるのが楽しいんじゃないぽい。

浮き輪を両手で抑えてギュルギュル鳴るのが面白いぽい。

 

なにはともあれ、ごきげんでなりより。

風呂上がりの着替えはいまだにこの世の終わりのごとく泣かれるが。

新米母と出産後日談(出産記その12)

結局私と生まれたての息子は30分ほど分娩室に放置されましたが、無事に陣痛室に戻されました。

すぐ病室に戻らず、1時間ほど陣痛室で息子と添い寝でした。

 

面会時間終了までそんな時間がなくて、陣痛室での面会も一人づつじゃなくてはいけなくて、義母と姉と夫と急いで面会をし、それぞれに「二人目できるなら無痛がいい」と話し、息子がナースステーション預かりになったあとは友達や職場の人に連絡しまくってたっけ。

 

病室に戻って、トイレの練習をしなくちゃいけなかったんだけど寝ちゃって夜中に助産師さんに起こされ寝ぼけ眼で用を足したんだけど激痛で目が覚めた。陣痛は勿論痛くてしんどかったけど、産んだ後の股の激痛も地味にしんどかったな。1ヶ月くらい続いたから…。結局会陰切開の後を鏡で確認するという地味な目標も恐ろしくて出来ず今に至る。

 

翌日から同室で二、三時間ごとに起こされる日が始まって、黄疸で1日預かりになったりもしたけど無事に一緒に退院できました。トンガリ頭も周りからいい形と褒められるくらい普通の形になりました。

 

ちなみに私が陣痛室で暴れ叫んでいた時に隣だった方は、息子よりも1キロ以上もデカい女児を出産してました。かなり長い事陣痛室にいたようで、私なんて後から陣痛室入って叫び暴れて先に産んでて本当すみませんでした。

あと切迫早産で緊急入院してきた方はどうなったか不明。息子出産翌日に保育器に入った赤ちゃんがいたから無事出産した模様。その後大きな総合病院に転院したと思う。

 

私の出産話を人にすると、吸引分娩になる事を事前に教えなかった事や緊急入院の人に合わせて無理に吸引分娩にしたんじゃないの?とか色々と言われました。後から吸引分娩でトラブった人の話聞いたり、吸引はやらないでと希望する人がいると知りました。

が、私としては産婦人科医が院長先生だけっていう小さなクリニックに緊急入院の人が来て大変な状況だっただろうし、自分も暴れる妊婦の癖に弱ってきてたし息子も全然降りてこなかったし、なによりも母子ともに無事に出産を終えられたので感謝しかありません。

 

出産記、こんな長くなってしまうとは。あっさり終わらす予定だったのに書き始めると色々細かい事が思い出されて長くなってしまった。

もう3ヶ月も前の話。いや、まだ3ヶ月しか経ってないのかな。随分昔のような。

出産って、マラソンに嵌ってた時に似ていて、走ってる最中はなんで走ってるんだ?お金払ってまでエントリーするんだとか、もう絶対走らない、これが最後だ!と思っていても、完走すると達成感が半端なくてまた大会にエントリーしてる感じ。

だから世の中二人三人と産んでる女性がいるんだなと思う。

…私?

いや、二人目以降は無痛で!

授かれたとしても是が非でも無痛で!

息子(3ヶ月)と泣き所

風呂上がりに服を着させる時

 

この3ヶ月数える程度しか泣かなかったことはない。(泣かなかった日は風呂上がりに粗相をしている)

 

息子はチャイルドシートもダメで、高確率で泣くけど最近は平気な時間も増えた。

 

息子はこの世に誕生しおよそ100日。風呂上がりに服を着る行為が1日たりとも好きになった事がないのだ。

 

お風呂は好きでご機嫌。風呂上がりに全裸でタオルに包まれてるのも好きらしい。 

ただしそこまでなのだ。

 

もうこの世の終わりなんじゃないかって、泣く

 

今はまだ寝返りも出来ないし、仰向けで手足を広げ、六平直政ばりの丸く全神経を顔面に集中させ赤い顔して泣くだけだからいいけど

動き出したらどうしようって

歩けるようになったらどうしようって思う。

 

それまでに泣かなくなればいいことなんだけどさ。

 

何が嫌なんだろう。

服が冷たいのかな。コタツであっためておこうかな。

新米母とバースプランと胎盤(出産記その11)

初めて見る息子は頭がとんがっていた。

そのとんがり様は、まさにドロップ型、リアルぴちょんくんだった。

 

「こ、この頭は大丈夫なんですか!!」

 

と言ってる間にお腹の中がきゅーっとなる気がしてブリっと後産が完了してた。

院長が股を縫ってるぽい感覚がする。引っ張られていて、ほんと分娩台に乗ってからアソコがどうなってるのか何されてるのか全くわかんない。わかんない方がいいのか。

 

院長が金属の容器に入った胎盤を見せてくれた。

 

そうだ。バースプラン!

 

妊娠後期に入った頃、病院からバースプランを提出してくださいって言われていて、特にアレしたいコレはしないで欲しいって希望が浮かばず、提出せずにいたら看護師さんから「本当に何も無いんですか?」って言われて「例えばどんな希望があるんですか?」と聞き返したんだけど、あまり詳しく教えてくれなくて若干濁された。

あー、なんかあとあと出産時の文句言われたりこれして欲しかったとかアレして欲しくなかった!とか問題になったりするのかな。その為にも何かしら残しておかなきゃいけないのか。と感じた。

しかし私は医療的な知識もない、出産経験もないし。出産に対して不安はあるけど、ただ漠然とした不安なんだよな。と思って

 

「母子ともに安全にお産が済むようにしてくださればいいです。先生や助産師さんにお任せします。あとできれば胎盤とか出たものを見たい」

 

って書類に書いたんだった。

 

院長が私に胎盤を見せながら、ここがここと繋がってて…とか説明してくれたけど全く覚えてない。

ただ胎盤は思ったより大きく、美味しくなさそうだった。当たり前だけどグロテスクだなあ。人の中身だなあって思ってた。臍の緒も見たけど、ああ、ホルモン食べたいなあって。

でもこれが息子と私を約10ヶ月繋いでくれていたんだー。とほっこりもした。

 

「頭は徐々に丸くなりますからねー」

 

と息子の後処置をしながら助産師さんが言うと、別の助産師さんが

「院長まだここにいるんですか?!はやく◯◯さんのとこ行ってください!」

と若干院長は叱られ去って行った。

 

「ちょっと別の分娩でバタついてるからね、そのまま横になってもらっていてもいいかな?」

と、身長や体重を測って白い新生児服着せられた息子は後処置する台に寝かされ

私は分娩台で半裸のまま

しばらく放置された。

 

隣の分娩室には切迫早産で救急車で運ばれてきた人がいて、慌ただしい音が聞こえてた。

私のいる分娩室が多分一番広くて道具が色々と置いてあるからか、何回か助産師さんがきて「ごめんね、もうちょっと待ってね!」と去って行った。

 

はじめのうちは、大仕事を終えた達成感とそばにいる息子がバタバタと動いているのを見てウルウルしていたけど

あまりの放置っぷりに不安になってた。

息子もめっちゃ泣いてるし。

妊婦と院長登場と息子の誕生(出産記その10)

陣痛がくるたびに、いきむ。

助産師さんからも、上手になってきたね、その調子、余裕があったら二回いきんでみよう、そう上手。と言われるようになる。

回数重ねると、ルーチンワークのようになって慣れてきて、うまくいきめなかったりすると私は助産師さんに謝ってた。

でも私の体力はかなり限界だった。視界が霞んでた。

 

でも、今病院にきたであろう切迫早産の人が大変なはず。

 

とか思って私は妙に頑張ってます感を出していきんでた。真面目ぶってた。

 

多分それは助産師さんに通じてたというか、私の弱りは明らかで、どうやら子は結局十分におりてこなかったっぽい。

助産師さんがケータイで院長らしき相手に「早くきてくれます?」って半ばイライラしてる感じで話ししていて、私はそれをてっきり切迫早産の人の対応の事だと思ってたけど、私の事だった。

 

「はい、おまたせー」

 

と、ひょうひょうと院長が来た。

診察のときに見る白衣姿の院長。

私の股の様子を見ながら、あー、なるほどね。と言って白衣を脱いで緑色の手術着みたいなのを助産師さんに着せられてた。

でも十分に着せてもらえてなくて肩の部分がはだけていた。

はだけてるなー、なおしたいなーと思ってた。

 

助産師さんが院長に状況を説明してたけど私には理解できなかった。

 

その間も陣痛はきて、いきむんだけど

「次の陣痛はいきまないでね、陣痛きそうになったら教えて」

と院長に言われる。

 

 

 え?え?なんで?ってなってるうちに陣痛がくる

 

「あ、今きます!」

と、私が言うと

「深く息してねー」

と言われた。

 

久しぶりにいきめない陣痛に、深く息するってか、「フー」って声を出すしか出来ない私。

 

すると

 

バチン

 

と音、と感覚がした。

 

あ、会陰切開されたんだな、まじで陣痛痛すぎてそれどころじゃ無いんだ。

ハサミ状のモノを入れられて、ジョキンとやられた感覚。

 

それによって自分の股間がどうなってるのかなんて感覚は全然無くて、わかんなくて、会陰切開された後、なんか院長と助産師さんでやってるんだけどなんせ自分の腹がでかくて邪魔でなんも見えない。

夫は会陰切開すら何も起きてる事が分からなかったみたい。

 

「次の陣痛きそうになったら教えてねー」

と院長が言う。

 

あ、いきんでいいのかな?なんて質問する暇もなく陣痛がくる。

 

「あ!きました!(んーーー!)」

といきむ私に

助産師さんが

「あー!いきんじゃだめー!」

と体を抑えられる。

 

?!

 

ウィーーーーーーーーン

 

分娩室に響くモーター音

 

な、なに?!なんなのこのモーター音?!

 

 

ギャア

ギャア

オギャア

ギャア

 

 

「はい!おめでとうございます!男の子だねー!おめでとう!」

 

血まみれの息子が私の胸に置かれた。

 

「じゃあ次はお父さんねー」

 

と、血まみれの息子は夫に抱かれ

 

「赤ちゃんとお母さんは処置がありますからね!お父さんは外で待っててね!」

 

と息子を取り上げられて追い出された。

 

いきんで踏ん張ってスポーンと出てくるかと思ってたので、いまいち状況が掴めず、吸引分娩になったって事を理解したのは

 

めちゃくちゃとんがった息子の後頭部を見た時でした。

妊婦と分娩室(出産記その9)

陣痛室に入って3時間経った。

叫びっぱなしの私。

 

子の様子を確認するために助産師さんが確認しにくる頻度が増えた。

で、毎回1人見にくるところを2人の助産師さんが来て「次陣痛きたらいきんでみようか」と言われた。

私は陣痛がきたと同時に「ぐぬーーっっ」といきんでみた。

 

1人の助産師さんが子宮口を確認しながらため息。

「声出さない!」

と怒られる。

 

なんだよー、と思っているところ2人の助産師さんがなにやら相談しはじめ…

 

「よし、分娩室いきましょう。まだ赤ちゃん充分に下がってないんだけど、大丈夫そうだし。」

とかなんか言われた気がする。

 

 

夫は

(うるさすぎてどうしようもないから、しょうがないから分娩室に移動なのかな…)

と思ったらしい。

 

 

分娩室は私のいた陣痛室の隣。

「すぐ隣だから歩いて行こう!」

助産師さんにうながされ、やっと待ち望んだ分娩室を前に、陣痛と陣痛のわずかな時間に自力で立ち上がって移動しようとしたんだけど思いの外足が全然動かない。

助産師さんが体を支えてくれて動けたものの、すぐ隣の分娩室に休憩いれながら移動。

 

分娩台には勿論仰向けにならないといけないのだが、体が仰向けにならない。助産師さんに助けてもらい仰向けになるが今度は足が上がらない。そんなこんなしてるうち陣痛は待ってくれない。

しかも助産師さんも準備でバタバタしてるし、夫も白衣を着てる最中だしなかなかカオスな状態だったと思う。

 

分娩台はさすが分娩するためにあるから、めちゃめちゃいきみやすい体勢になれる。しかもいきみやすいように手で握るバーがあって、さあレッツいきみ!って感じだった。

 

分娩台にちゃんと自分がセットされて初めての陣痛で、助産師さんにいきむように言われる。

夫は私がいきみ始めたら背中を押すように言われていた。

声は出さない、顎を引く、一気にいきむ、長ーくいきむ。

一度いきむごとに、ダメ出しがある。私はいきむのが下手くそらしい。

 

小一時間続けてただろうか。

 

なんか周りが慌ただしくなってきた。

 

助産師さんは二人いたんだけど、リーダーっぽい助産師さんのケータイが何度も鳴って色々話をしていた。私がいきんでる間も何度かケータイで何か話していた。

院長が来る予定なんだけど、診察が長引いてる、とかそんな感じ。

気が散る!!!!

と内心思っていたんだけど、病院だし色々事情があるのだろうなと、自分はいきむのに必死だし。

 

そのうちまた助産師さんのケータイが鳴って話し始めたんだけど

 

「え!セッソウ?!」

 

って声がした。

セッソウ…切迫早産かな…

そのうちに隣の分娩室あたりが騒がしくなって、私がいる分娩室に何人か助産師さんが入ってきて私の周りをバタバタしていた。

(その時は分からなかったが、分娩室はいくつかの分娩室が隣り合っていて完全じゃないけどつながっていた。多分同時多発分娩に助産師さん達が対応するためだと思う。)

 

そんな慌ただしい中、私も必死にいきんだ。

多分切迫早産の人がこれからくるんだ。

その人の方が大変だ。私も早くいきんで出さなきゃ。

 

救急車のサイレンが聞こえてきて、近くで止まった。