息子(2ヶ月)と包茎
むくか
むかないか
これが今現在の夫婦の悩み。
私は超女系家族に生まれ育っているので分からない。
夫は「俺は生まれた頃からむけていた」と言ってる。
夫母は全然覚えてないと言っていた。
むきむき体操をいつから始めたらいいとかも、育児書、ネット、雑誌…バラバラ、曖昧だし最終的には「それぞれの家庭の考え次第!」とな。
さきほど書店にて夫婦で表記の件について話していてヒートアップしてしまい
「男にとって包茎は死活問題だと思う!」と割と声を荒げて夫に話してしまった。
うーん、夫はあまりピンときてないみたい。
こういう事って意外に女性の方が気になるもんなのかな。
ほら、包茎はさ、ね、…ねえ。
嫌だよ、ほら、ね、アレとか心配、ねえ。
あれもアレだし、…ねえ。
ほんと包茎って…アレよ。
妊婦と本当の陣痛(出産記その7)
私は痛みに弱いのかな。
と思ったのは不妊治療を始めた頃にした卵管造影検査の時。
あまりの痛さに、うわぁーっ、と声が出た。
検査後暫く起き上がれなくて看護師さんに支えられてやっと起き上がれたくらい。
生理痛は年々和らいでいたが、重い方で一度気絶したり、何度か腰抜かしたりしてたからなんとなく自分は痛さに強いと思ってた。
その卵管造影検査の時、痛さに無意識に声が出たもんだからびっくりしたのと同時に痛いと卵管に異常があると思って愕然としたんだけど結果は異常無し。異常有りならどんだけ痛いんだとさらに愕然とした。
臨月ちょい前の頃に一足早く出産を終えた友人に会った時に陣痛の痛みについて話したことがあった。
「私は叫ぶタイプだった」
と友人は笑顔で話してた。
まじかー、叫んじゃうのかー穏やかな貴女が、あらあら、旦那さんもびっくりね。
閑話休題。
結論言えば私は「叫んで暴れるタイプ」でした。
促進剤を打たれてから、今までの陣痛は単なるお遊びみたいなもんだと確信するのに全然時間はかからなかった。
すぐ痛みが!しかも1分おきに!
鼻の穴に棍棒(鬼が持ってるトゲトゲしたやつ)とか大根とか言われるけど
とにかく私の場合
ケツの穴が痛い!!!!!
便意の痛みとかそんなんじゃない
ンコよりデカイものが出そう!!!!
とにかくケツの穴が痛い!!!
肛門か恥骨から自分の体がメリメリっと2つにわかれそうな感じ。(寄生獣みたいに)
今までの陣痛は深呼吸を繰り返すことで痛みを逃すことが出来たのだが全然無理!!
いつの間にか痛みのたびに声が出るようになり
それが
んーっ
あーっ
から
ん〝ーーーー!
あ〝ーーーーっっっ!
ぎゃーーーーっっ!
になる。
お腹につけた陣痛を測る機械も陣痛のたびにエラー音が鳴る。
私が陣痛のたびに叫んで暴れるから。
壁をドンドン叩いたし、夫の腕を爪立てて握ったりベッドに足をガンガン打ったりしてた。
その度に助産師さんが来て、
ヒーフーって呼吸して痛みを流しましょう。
声出しちゃダメ!
いきんじゃだめ!
お腹の赤ちゃんも頑張ってますよ!
って言う。
ちなみに夫はその間、私のそばにいて背中さすったりテニスボールを私の肛門に押したりしている。
夫にとってすごい時間だったと思う。
そばにいてくれてよかったと思うけど、知らない私をたくさん知ってしまったと思う。てか大半私も知らない自分だったけど。
何度かそんなん繰り返して、多分助産師さんの引き継ぎ交代があって様子を見に来る助産師さんがガラッと変わった。
さっきまで、私を励ましたり夫と一緒に体をさすってくれる人から
良く言えば姉御肌で冷静なんだけど悪く言えば超冷たくて厳しい人になった。
今思えばそんな差はないと思うんだけど、その時の私には天使と悪魔の差に思えた。
その時に子宮口のチェックをしたんだけど、どうやら全開してるんだけど赤ちゃんが降りてきてないらしく、降りてくるまでまだいきめない(分娩室に行けない)と言われる。
その説明されてる途中で陣痛がきて、ギャーッッと叫ぶ私。
その私にクールな助産師さんがため息まじりに
「叫ばない!呼吸で逃す!」
と叱る。
なんかそれにカチンときて
「出来てりゃ叫んでないわ!」
と私は初めて口答えした。
しかも
促進剤の入った点滴も痛みで暴れるたびに超邪魔で、もう促進しなくていいだろ十分陣痛してるしとか言って点滴取ってくれとも言った。
この時の事を夫は鮮明に記憶してるらしく、「凄くタチの悪い妊婦だと思った。超逆ギレしてるんだもん。助産師さんも呆れてたと思う」と言われる。
本当の陣痛は人格を変える。
というか、自分の奥底にある人格を引き出す。
今あの時の叫びを再現してと言われても出ない。
あんな声出るんだってその時も思ってたし。
とにかく私は叫んで暴れるタイプで
陣痛は肛門がひたすら痛かった。
妊婦と陣痛促進剤(出産記その6)
朝、陣痛がおさまってきてしまった。
私も夫も陣痛の間隔が長くなったのでその間寝れちゃっていた。
たまにくる陣痛も夜中の酷さに比べたら入院前の痛みくらいまで落ち着いてしまった。
何回か陣痛の様子を測る機械をつけたりしたんだけど、昼過ぎの時点でその機械をつけて測る30分間に一度も陣痛がこない状態になってしまった。
でもその割には子宮口は6センチ開いた。
陣痛がこないのは心配だけど、痛みがなくて楽でヘラヘラテレビ見てた。
15時くらいだろうか、看護師さんが
「そろそろ陣痛室に行って促進剤打ちましょう」
と言いにきた。
破水から時間経ってるし、ヘラヘラとテレビを見てた私だけど吐きまくってるし入院してから水分とフリスク以外口に入れてなかったので、ちょっと危ないかもと判断されたようだった。
周りの経産婦から「陣痛室に行くまでがしんどい、陣痛室入れたらあとは早いよ!」なんて言われていたので
内心、
よっしゃー第一段階クリアー!
なんて思ってた。
なんておもってた。
ヒィヒィなって車椅子で陣痛室まで行くとか言われてたけど、スタスタと徒歩で移動。
なんか私スポンと産んじゃう感じなのかな?
なんて思ってた。
なんて思ってた。
陣痛室はベッドと付き添い用の椅子と陣痛測る機械でキャパぎりぎりな狭い部屋で
ベッドに横になると、看護師さんが促進剤の準備を始めてた。
壁際にあるベッドに横になってると、隣の陣痛室からハァハァと苦しそうな声が聞こえた。
私もしばらくしたらああなるのかなー。
なんて思ってた。
なんて思ってた。
しばらくすると、点滴の装置と促進剤を持って看護師さんが現れた。
なんだか私の血管パターンと看護師さんの相性が悪かったみたいで二度失敗され
しばらく放置された後、超ベテランぽい看護師さんに注射され点滴完了。
「促進剤って効くんですか?」
と聞く私に看護師さんが
「かなり効くよ。私三人産んでるんだけど三人とも促進剤打ってもらって産んでるんだよねー。だから大丈夫だよ。」
と言ってた。
かなり、効く…か。
陣痛が、促進、かなり、効く、とね。
妊婦と陣痛(出産記その5)
(汚い表現があります。)
夜が更けるにつれて痛みはどんどん酷くなっていった。
間隔は五分おきくらい。
痛みは出せない下痢を我慢してる感じ。
テレビとか夫とのおしゃべりで気を紛らわしてもダメになってきた。
私は吐き気もあって、吐くものもないのにゲーゲー吐いてた。
幸い夫がゲロ耐性があり(夫は乗り物酔いが酷くよく隠れて吐いてる)、吐きやすい体の角度?とかゴミ箱の角度とかめちゃくちゃ誘導が上手で逆にゲロ耐性のない私は助かったのだが、自分のゲロにもらいゲロを繰り返した。
自分がゲーゲーしてる時、テレビでロバートとザキヤマが捨ててあるエロ本探してた記憶がとても鮮明、苦笑。
ちなみにこの時凄く助かってこれから出産を控えている人に勧めたいものは
ペットボトルのフタにストローつけれるやつ(100均で売ってる)
と
この2つは分娩台まで持って行くくらい手放せなかった。
めちゃめちゃ喉乾くし、飲み物は必須。フタにストローつけられるのはかなり飲みやすかった。
私のように陣痛の間ゲーゲー吐き気が酷い人ならフリスクは少しでも口の中も気分も楽になった。
あと
吐いても追いゲロ気分にならない爽やかなフリスクゲロになるので余計なゲロしなくてもいい☆
いつまでこの状態が続くんだろ。
陣痛がきちんと五分くらいの感覚になりだして5時間くらい経って、今自分がどの段階にきてるのか分からないまま痛みに耐えるのが精神的にしんどくなってきた。
真夜中に看護師さんが様子を見にきたので
あとどのくらいこの状態が続くのか聞いたら子宮口の確認をしてくれた。
「まだガチガチに閉じてるなあ」
気が遠くなった。
「でもこの様子だとこれからもっと痛くなるから」
と、夫に痛い時にこれでお尻を押して!と、テニスボールを渡して去っていった。
…子宮口全開って何センチだっけ…
…これからもっと痛くなるの…
愕然となりながらも痛みに耐える私。
その度に私のケツをテニスボールで押す夫。
しかし。
窓の外が明るくなり、テレビも朝の情報番組になってきたころ。
あれ、なんか体が楽になってきた。
陣痛がおさまってしまったのです。
息子(2ヶ月)と外面
2ヶ月から予防接種ができるので病院に行く機会が増える。
受付のお姉さんにもお医者さんにも看護師さんにも薬剤師さんにもニコニコする。
「ごきげんでいいねー」
なんて褒められてる。
さすがに注射は泣くが終われば元通り。
薬剤師さんなんか私に目も合わせず息子に塗り薬の説明してる。
息子もニコニコ聞いてる(風)のだ。
…でも家でニコニコすることなんてあまり無いんだぜ…
家に帰った途端、ていうか帰りの車でのハイパー愚図りギャン泣きタイム!
1ヶ月検診の待合室で息子だけギャン泣きに比べたら全然いい。成長したわ。
外面良いのは助かるが、その後の反動に母子2人になった途端眉間に皺よせるのやめてよー母ちゃんつらいわー。
妊婦と入院(出産記その4)
病院に入り、二階にあるナースステーションに行くとすぐ看護師さんが対応してくれた。
ぼんやりとしか覚えてないのだけど、破水が本当に破水なのか調べるために尿検査する?とかなんかですぐトイレに連れていかれた。
私はタクシーを待つ間、下着を変えたんだけど何かあったらと妙な機転がきいて産褥パッド(大昔のナプキンみたいなやつ)をあてていた。
それがトイレに入ってパンツを下ろした途端
ボロン
と床に落ちた。
めちゃくちゃパンパン。中のポリマー大活躍。
全然そんな感覚なかったのでビックリしてるうちに、ジャーっとまた出て床がビショビショに。
尿を出す前にそのままトイレの個室のドアをちょい開けして外で待つ看護師さんに
「トイレ汚しちゃったー、ごめんなさい、何か拭くものください」
というと、看護師さんが中の様子を確認し
「あー、確実に破水だわ、そのままでいいから、おしっこ出る?出るなら出してね」
とここまでのくだりは覚えているのだが、尿を出したかは記憶からスパッと抜けている。多分出したと思うけど。
で、その後病室に案内された。
個室だったんだけど、テレビとか備品とかリネン類のレンタルシステムとか、色々説明されるが全然頭に入らず。
希望してた個室よりなんか広くて豪華な所を案内されてる気がして、空室の状況で仕方がないのかもしれないけど差額とか大丈夫かな…とかナースステーションから一番近い部屋でもしかして私危険な状態なのかな!?とか考えてるうちに陣痛がきたりしてとにかく全然説明は頭に入らなかった。
一通り説明が終わってパジャマに着替えた所で義母と夫が到着した。
しばらくして姉も到着し、ものすごく安心したのを覚えている。
度々くる陣痛も義母からレクチャーを受けた夫が背中をさすってくれ気分的には楽になった。
面会時間が終わって義母と姉は帰った。
次会う時には生まれてるのかしらねーなんて話しながらわかれた。
病院は配偶者か身内1人一緒に泊まることが出来たから夫はそのまま泊まり。
初めての入院。まだこの時点ではリラックスしていた。