ソフトに死んでいる 兼業主婦は 発光体

あえて抵抗せず子育て中。

兼業主婦は気取らず映画レビューを書いてみたい。THE DEAD DON'T DIE編

(ネタバレ軽くあります)

 

今年は映画館で映画みようと決めてもコロナで全然行けず。

今年は6月時点で3本。

コロナ禍以前にパラサイトとミッドサマーを鑑賞し、最近デッドドントダイを観た。

これがどう感想を持ったらいいのか大変悩む作品だったのです。

 


ジム・ジャームッシュのゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』予告編

 

 

上映時間よりはやく到着してしまったのでいつも観た後に買うパンフを上映前に買った。

上映前にざっと読んだことにより鑑賞後のダメージは少なかった。

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別に悪い映画ではないのです。

でもそれは「ジムジャームッシュゾンビ映画」と観る前にパンフで再認識できたから。

監督作品は過去数本観ていると上映前に認識できたのが一番大きい(パンフに過去作品の詳細が書いてある)。

その数本を見た時の私の感情は上映前に鮮明に思い出すことは出来なかったが、鑑賞中物語が進むに連れ思い出し、終盤にはその時の感情をフラッシュバックさせながら見ていた。

 

私以外に6名ほどの客がいたが半分はエンドロール中に退席。

私から一番近い席のカップルはケータイの電源つけて弄り出した(これ凄く嫌い。出てから弄れないのか。依存症なのか)。

 

私はエンドロールをぼんやり眺めながら

「この映画を絶賛してくる奴とは仲良くなれないな」

と思っていた。

 決して悪い映画ではなかった。

でもこの映画に対して感想を聞かれたらどう答えたらいいのか困るなとおもった。実際に同僚にこの映画を見にいくと宣言していたし。帰り道にモヤモヤと考えた。

 

出てくるゾンビのキャラクターはとてもチャーミングで良い。

ゾンビを倒す描写がサラサラしていてカッコイイ。

最終的な救いは周りと隔離されていた人に託される点。

とか、良いところはある。

 

しかしだな。

ゾンビ映画に期待して観る人を裏切るし、スッキリしたりスリルのある終幕もない。伏線も全然回収しない。

かといって穏やかで起承転結の波がゆるい映画を好む人はこの映画を選ばない。

じゃあ誰がこの映画を好むのか。

この作品の良いとされる部分はその知識を踏まえた上で説明しないと伝わらない。

 

  1. ジムジャームッシュという人物と彼の作品の傾向 
  2. アダムドライバー出演大作
  3. ティルダスウィントンの配役傾向
  4. 登場人物の名前の意味
  5. ブシェミのかぶっていた帽子とセリフの意味

 

 

「最低限」これが分かんないと全然楽しめないと思った。

どんな映画もオマージュがあったり、世情が反映されていたりとかあるんだけど・・。

 

 

その流れで思い出したのが

スピルバーグのレディプレイヤー1はキューブリックのシャイニングを観ているともっと面白い。

 というもの。

 

でもレディプレイヤー1は他にゲームとかアニメの知識があると面白いんだけど、実は全然それらを知っていなくても楽しめる作品だった。

もちろん知ってるともっと楽しめる。

 

 

違いは何か。 

 

パンフを読み深めていくと、ジム・ジャームッシュの過去作品から通じているとか、他の作品のオマージュとか、かなり詰め込まれた作品らしく、彼の作品が大好きな人、作品をもうらした人であればめちゃくちゃ楽しい内容になっていたようだ。

つまり、内輪ノリになってんのね。

だから出演陣の豪華さも過去作品に出てる人ばっかなのね。

 

私が見終えた後に思った

「この映画を絶賛してくる奴とは仲良くなれないな」

というのはこの「内輪ノリ」が嫌だったんだな。とふに落ちた。

 

この映画を楽しめるオレ=映画をよく知ってる

 

みたいな物差しみたいに思えちゃって、飲み屋の客大半が常連みたいな。でも私も常連に片足突っ込んでるけどあんまり常連、仲間だと思われたくないな、みたいなアマノジャク感情が沸沸と沸くんだ。分かった。そういう事なのか。

似たような事例で「ウディアレン作品好きだけど声を大にして人に勧められない私」もある。

 

 

この映画を見て、あー観ちゃった、自分の運や選択センスが悪かったと思わないでほしい。

コーヒーアンドシガレッツやブロークンフラワーズの監督がゾンビ映画好きな人が好むゾンビ映画を作る訳ない。

という答えに行き着けなければ観ちゃうもん。

 

実際私はアダムドライバーのメガネ姿とスティーブブシェミとゾンビの3要素で観賞を決めたので。

 

映画館鑑賞リハビリとしてはとてもいい映画でした。

 

さて次は何みようかな。