ソフトに死んでいる 兼業主婦は 発光体

あえて抵抗せず子育て中。

妊婦と分娩室(出産記その9)

陣痛室に入って3時間経った。

叫びっぱなしの私。

 

子の様子を確認するために助産師さんが確認しにくる頻度が増えた。

で、毎回1人見にくるところを2人の助産師さんが来て「次陣痛きたらいきんでみようか」と言われた。

私は陣痛がきたと同時に「ぐぬーーっっ」といきんでみた。

 

1人の助産師さんが子宮口を確認しながらため息。

「声出さない!」

と怒られる。

 

なんだよー、と思っているところ2人の助産師さんがなにやら相談しはじめ…

 

「よし、分娩室いきましょう。まだ赤ちゃん充分に下がってないんだけど、大丈夫そうだし。」

とかなんか言われた気がする。

 

 

夫は

(うるさすぎてどうしようもないから、しょうがないから分娩室に移動なのかな…)

と思ったらしい。

 

 

分娩室は私のいた陣痛室の隣。

「すぐ隣だから歩いて行こう!」

助産師さんにうながされ、やっと待ち望んだ分娩室を前に、陣痛と陣痛のわずかな時間に自力で立ち上がって移動しようとしたんだけど思いの外足が全然動かない。

助産師さんが体を支えてくれて動けたものの、すぐ隣の分娩室に休憩いれながら移動。

 

分娩台には勿論仰向けにならないといけないのだが、体が仰向けにならない。助産師さんに助けてもらい仰向けになるが今度は足が上がらない。そんなこんなしてるうち陣痛は待ってくれない。

しかも助産師さんも準備でバタバタしてるし、夫も白衣を着てる最中だしなかなかカオスな状態だったと思う。

 

分娩台はさすが分娩するためにあるから、めちゃめちゃいきみやすい体勢になれる。しかもいきみやすいように手で握るバーがあって、さあレッツいきみ!って感じだった。

 

分娩台にちゃんと自分がセットされて初めての陣痛で、助産師さんにいきむように言われる。

夫は私がいきみ始めたら背中を押すように言われていた。

声は出さない、顎を引く、一気にいきむ、長ーくいきむ。

一度いきむごとに、ダメ出しがある。私はいきむのが下手くそらしい。

 

小一時間続けてただろうか。

 

なんか周りが慌ただしくなってきた。

 

助産師さんは二人いたんだけど、リーダーっぽい助産師さんのケータイが何度も鳴って色々話をしていた。私がいきんでる間も何度かケータイで何か話していた。

院長が来る予定なんだけど、診察が長引いてる、とかそんな感じ。

気が散る!!!!

と内心思っていたんだけど、病院だし色々事情があるのだろうなと、自分はいきむのに必死だし。

 

そのうちまた助産師さんのケータイが鳴って話し始めたんだけど

 

「え!セッソウ?!」

 

って声がした。

セッソウ…切迫早産かな…

そのうちに隣の分娩室あたりが騒がしくなって、私がいる分娩室に何人か助産師さんが入ってきて私の周りをバタバタしていた。

(その時は分からなかったが、分娩室はいくつかの分娩室が隣り合っていて完全じゃないけどつながっていた。多分同時多発分娩に助産師さん達が対応するためだと思う。)

 

そんな慌ただしい中、私も必死にいきんだ。

多分切迫早産の人がこれからくるんだ。

その人の方が大変だ。私も早くいきんで出さなきゃ。

 

救急車のサイレンが聞こえてきて、近くで止まった。