妊婦と陣痛(出産記その5)
(汚い表現があります。)
夜が更けるにつれて痛みはどんどん酷くなっていった。
間隔は五分おきくらい。
痛みは出せない下痢を我慢してる感じ。
テレビとか夫とのおしゃべりで気を紛らわしてもダメになってきた。
私は吐き気もあって、吐くものもないのにゲーゲー吐いてた。
幸い夫がゲロ耐性があり(夫は乗り物酔いが酷くよく隠れて吐いてる)、吐きやすい体の角度?とかゴミ箱の角度とかめちゃくちゃ誘導が上手で逆にゲロ耐性のない私は助かったのだが、自分のゲロにもらいゲロを繰り返した。
自分がゲーゲーしてる時、テレビでロバートとザキヤマが捨ててあるエロ本探してた記憶がとても鮮明、苦笑。
ちなみにこの時凄く助かってこれから出産を控えている人に勧めたいものは
ペットボトルのフタにストローつけれるやつ(100均で売ってる)
と
この2つは分娩台まで持って行くくらい手放せなかった。
めちゃめちゃ喉乾くし、飲み物は必須。フタにストローつけられるのはかなり飲みやすかった。
私のように陣痛の間ゲーゲー吐き気が酷い人ならフリスクは少しでも口の中も気分も楽になった。
あと
吐いても追いゲロ気分にならない爽やかなフリスクゲロになるので余計なゲロしなくてもいい☆
いつまでこの状態が続くんだろ。
陣痛がきちんと五分くらいの感覚になりだして5時間くらい経って、今自分がどの段階にきてるのか分からないまま痛みに耐えるのが精神的にしんどくなってきた。
真夜中に看護師さんが様子を見にきたので
あとどのくらいこの状態が続くのか聞いたら子宮口の確認をしてくれた。
「まだガチガチに閉じてるなあ」
気が遠くなった。
「でもこの様子だとこれからもっと痛くなるから」
と、夫に痛い時にこれでお尻を押して!と、テニスボールを渡して去っていった。
…子宮口全開って何センチだっけ…
…これからもっと痛くなるの…
愕然となりながらも痛みに耐える私。
その度に私のケツをテニスボールで押す夫。
しかし。
窓の外が明るくなり、テレビも朝の情報番組になってきたころ。
あれ、なんか体が楽になってきた。
陣痛がおさまってしまったのです。